【書籍紹介】動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践

今日は、動作分析を臨床で使いこなしたいあなたにピッタリの一冊、
石井慎一郎先生が編著した
『動作分析 臨床活用講座 バイオメカニクスに基づく臨床推論の実践』をご紹介します!


◆この本は、こんな人におすすめ!

  • 動作分析に自信を持ちたい人
  • バイオメカニクスを臨床推論に生かしたい人
  • 漠然とした「動きの観察」から一歩踏み出したい人

学生さんから、若手・中堅のセラピストまで、幅広く役立つ内容です。
「知識」と「臨床推論」をきちんと結びつけて整理できるので、
動作分析が『感覚的なもの』から『再現性ある武器』になります。


◆この本の特徴

1.「動作分析」の体系化

本書では、動作をただ見るのではなく、
「評価」→「推論」→「仮説検証」
という流れで整理しながら解説されています。

単なる「うまく動いていない」ではなく、
「なぜそうなっているのか?」を論理的に考えられる力が身につきます。


2.バイオメカニクスがベース

臨床でありがちな、感覚頼みの観察ではなく、
関節、筋、重心、外力といった【バイオメカニクスの知識】をベースに動作を読み解きます。

だから、誰が見ても納得できる動作分析ができる!
評価のブレが減り、チームでの連携もスムーズになります。


3.具体的な「場面別ケーススタディ」

  • 起き上がり
  • 立ち上がり
  • 歩行

など、現場でよく遭遇する動作を中心に、
具体例を交えて解説しています。

「評価ポイントはどこか?」
「推論のプロセスは?」
「リハビリテーションのアプローチは?」

といった、実際の臨床に直結する視点が盛り込まれているので、
読んだ次の日からすぐに臨床に活かせます。


本の目次構成を紹介

石井慎一郎先生編著『動作分析 臨床活用講座』は、以下のような構成になっています。

第1章 動作分析における臨床推論の考え方

→ 動作分析の意義や、評価から仮説検証に至るまでの基本フレームを解説。

第2章 バイオメカニクスに基づく動作の理解

→ 重力、床反力、モーメント、関節運動など、力学的視点で動作を読み解く方法を学びます。

第3章 起き上がり動作の分析と臨床推論

→ 「起き上がり」という基本動作を、分解して評価・推論する実践例。

第4章 立ち上がり動作の分析と臨床推論

→ 立ち上がり時の荷重移動、筋活動、関節角度変化などを、臨床に生かす視点で整理。

第5章 歩行動作の分析と臨床推論

→ 歩行周期に応じたバイオメカニクスと、歩行障害の原因を推論するプロセスを詳しく解説。

第6章 臨床に活かすための動作分析トレーニング

→ 実際の臨床場面での応用トレーニング例を提示し、実践力を養う章。

特におすすめの章

私が特におすすめしたいのは

第2章「バイオメカニクスに基づく動作の理解」 

です!

なぜなら、ここをしっかり理解することで、動作分析がただの「主観的な観察」から、「物理法則に基づく科学的な分析」へ一気にレベルアップするからです。

たとえば、

  • なぜ床反力の向きが重要なのか
  • モーメントがどう関節運動に影響するのか
  • 筋の張力と関節運動のバランス

など、「動きの裏側にある力学のメカニズム」が具体例を使って丁寧に解説されています。

これを理解できれば、どんな動作も**「根拠を持って」**説明できるようになりますよ!


実際に現場で活かすための読み方ガイド

臨床現場ですぐに使える力を身につけるためには、こんな風に読むのがおすすめです👇

まず「第1章と第2章」をじっくり読む

ここが土台です!

特に「仮説検証プロセス」と「バイオメカニクスの基礎」は、理解を深めるために繰り返し読む価値あり。

「第3章~第5章」の実践ケースを、手元にノートを置きながら読む

  • 起き上がり
  • 立ち上がり
  • 歩行

それぞれの動作を、
「評価ポイント → 推論 → 仮説 → 検証」
の流れに沿って、自分でもメモして整理していくと効果抜群!

③ 自分の担当患者さんに当てはめて考える

読んだ内容を、すぐに自分の患者さんに当てはめてシミュレーションしてみましょう。
「この患者さん、なぜこの動作がうまくできないんだろう?」
→ 書籍の知識を使って仮説立てしてみる!

④ 仲間とディスカッションする

同期や先輩と、症例を持ち寄ってディスカッションするのも超おすすめ。
一人で読むより、圧倒的に理解が深まります。

読んで感じた「ここがすごい!」

何より、石井先生たちの

「セラピストが動作分析で悩まないように」

という熱意がすごく伝わってきます。

専門用語もきちんと解説されていて、初心者でも読み進めやすい工夫がされていました。

また、「一方的な答えを教えるのではなく、自分で考える力を育てる」構成になっているので、読めば読むほど、「動きを観察する力」と「考える力」が両方育っていく感覚があります。

まとめ

『動作分析 臨床活用講座』は、単なる知識の羅列ではなく、「現場で使いこなせる動作分析力」を養うための超実践的な本です。

特に、

  • バイオメカニクスを臨床に結びつけたい人
  • 動作分析を”なんとなく”から”論理的”に進化させたい人

には本当におすすめです!

ぜひ、じっくり、でも臨床に直結する形で活用してみてくださいね!

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